浄土真宗本願寺派 ビハーラ総合施設が10周年式典

浄土真宗本願寺派

 

ビハーラ総合施設が10周年式典

光淳門主 庭園にイチョウ植樹

 

浄土真宗本願寺派は24日、京都府城陽市で宗派関係団体が運営する独立型緩和ケア病棟「あそかビハーラ病院」と、特別養護老人ホーム「ビハーラ本願寺」の創立10周年を記念する式典を開き、整備が完了した中庭の「ビハーラガーデン」に大谷光淳門主がイチョウを植樹した。

記念式典には石上智康総長や武田昭英本願寺執行長ら宗門関係者に加え、奥田敏晴城陽市長ら地元城陽市の関係者など約200人が出席。光淳門主が「私たち一人一人はさまざまな苦悩を抱えながらも、阿弥陀さまの働きの中で関わり合って生かされている存在です。全ての人々が心豊かに生きられる社会の実現を目指し、今後もビハーラ活動が展開されることを念じています」と〝お言葉〟を述べた。

また、大嶋健三郎あそかビハーラ病院院長が、城陽市に根差して患者の日常生活を大切にしてきた活動を振り返り、「患者さんは病気から逃げられない。大事なことは、向き合うことと逃げないこと」と話した。

両施設は、2008年に「ビハーラ総合施設」として設置。患者や入所者、その家族やスタッフに寄り添う常駐僧侶を置き、これまで1000人以上を看取ってきた。18年には親鸞像を配したビハーラガーデンを整備。先ごろ移転拡充が明らかになった本山北側の「西本願寺あそか診療所」と3施設で「ビハーラトータルプランの完遂」を目指す。

両施設を運営する出口湛龍理事長は「やっとこの日を迎えることができた。次は診療所の移転を成功させ、ビハーラトータルプランの実現を成し遂げたい」と語っていた。