比叡山延暦寺 新天皇即位に奉祝御修法

比叡山延暦寺

 

新天皇即位に奉祝御修法

新時代「令和」へ安穏祈る

 

総本山比叡山延暦寺は28~1日、森川宏映天台座主を大阿闍梨として天皇陛下御即位奉祝御修法を根本中堂で9座営み、令和の時代の安穏に祈りを捧げた。

初日の法要には11人が出仕。森川座主が「来る5月1日、東宮殿下の天皇御即位を慶祝し、三三ヵ座三坦三密の秘法を修し上る」と表白を述べた。平成から令和に元号が変わった最終日結願の日中座は、毎月1日の国祷会と併修した。

延暦寺の御修法は、毎年4月に7日間営む天台密教最高の秘法である「御修法大法」と、開山以来毎日勤める「長日御修法」があり、皇室の慶事や平癒祈願の際には「臨時御修法」を行う。近年は2012年に「天皇陛下御悩平癒祈願」、1993年に「皇太子ご成婚奉祝」などの臨時御修法を営んでいる。

法要期間中には、根本中堂内に記帳台を設置。4日間で約7000人が記帳した。記帳の台紙は御修法のお札と共に宮内庁へ収められた。

結願の日中座に草津市から参拝した大道良夫滋賀銀行会長は「節目には必ず延暦寺にお参りしている。令和初日なので参拝した。昭和、平成、令和と三時代を過ごしてきたが、令和の時代も〝令〟の漢字を貫く棒のように、平和な世の中を貫いてほしい」と話していた。