真宗木辺派 第23代顯慈門主が法燈受け継ぐ

真宗木辺派

 

第23代顯慈門主が法燈受け継ぐ

令和の時代  一体の宗門に

 

真宗木辺派は19日、本山錦織寺御影堂で門主継職式を行い、第23代木邊顯慈門主が、歴代の事績などの冊子を収めた〝継職の箱〟を第22代木邊圓慈門主から受け取り、法燈を受け継いだ。

門主継職式には約200人が参拝。圓慈前門主が「平成から令和に移る中、錦織寺においても寺主の席を次に譲ることで、新たなる発展と御法義伝達の展開をのぞむ」と表白で心境を語った後、顯慈門主へ継職の箱を手渡し、美香新裏方が参加する「みのりの会」が仏教讃歌を歌った。

継職後は、顯慈新門主が願生偈を勤め、「当山の住職の任は山を背負うが如くの重責ですが、背負うではなく一体となるよう協力し尽力致します」と〝お言葉〟を述べ、「御消息」として受け取った藤本秀曉宗務長代行が、参拝者に披露した。

顯慈新門主は1980年生まれ。龍谷大学卒。96年に得度し、2010年に新門として親鸞聖人750回御遠忌法要に出仕した。24年11月には、宗門内外に広く門主就任を知らせる伝燈奉告法要を営む予定。

継職式は同派が17~19日に営んだ「親鸞聖人御誕生法要」の中で行った。17日は戦争全犠牲者・奉賛会物故者追悼法要、18日は大興孝慈上人50回忌等法要、19日は親鸞聖人御誕生法要と大興孝慈上人50回忌等法要を勤めた。

木辺派第20代孝慈上人は、浄土真宗本願寺派の第21代大谷光尊門主の子息で、第22代大谷光瑞門主の弟、九條武子夫人の兄にあたる。18日の法要には本願寺派の大谷光真前門主らが参拝した。