臨済宗妙心寺派東林院 沙羅の花を愛でるひととき

臨済宗妙心寺派東林院

 

沙羅の花を愛でるひととき

はかない花の一生を味わう

 

沙羅双樹の寺として親しまれる大本山妙心寺塔頭の東林院(西川玄房住職)は、「沙羅の花を愛でる会」を30日まで開催している。初日の15日には、「花供養」を営んだ。参拝者は梅雨の時期に一晩ではかなく散る沙羅の花を愛でつつ、沙羅双樹にまつわる法話に耳を傾け、抹茶や菓子、同会のために作られた精進料理を楽しんだ。

東林院は昨年の台風21号の被害が大きく、沙羅の木も折れて弱ってしまったが、西川住職らの懸命な復興作業によって今年も無事に花を咲かせた。西川住職は「生きることも死ぬことも重要で、時は迅速に過ぎ去っていく。お茶を楽しみながら、花を存分に愛でていただきたい」と述べた。

参加者の簑原光子さん(福岡市博多区)は、雑誌で会があることを知り訪れたと話し、「お茶を習っていて、沙羅の花は茶花にもよく使うので、一度見たいと思って娘、孫と来た。思った以上にたくさん咲いていて驚いた」と語った。