四国別格二十霊場 開創50周年記念し高野山出開帳

四国別格二十霊場

 

開創50周年記念し高野山出開帳

奥之院燈籠堂で記念法要も

 

弘法大師の伝承を伝える古刹が結成する四国別格二十霊場(会長=田中鐘暁椿堂常福寺住職・高野山真言宗)は7~9日、開創50周年を記念して「高野山出開帳」を行った。

7日は高野山大師教会にお砂踏み特設道場を開筵して開白法要を、9日は田中会長を導師に、奥之院燈籠堂で結願記念法要を厳修した。

法要後、仁賀大善奥之院維那は「同行二人という素晴らしい伝統が四国にはある。それらの方々が先達となり、礎となって信仰を広めてくださっているのだということを、私自身も四国遍路を体験して感じた」と挨拶し、併せて奥之院で日々お大師さまに奉仕する僧侶らの生活を披露した。

「記念散華」や、「記念納経帳」「記念念珠親玉」も授与し、多くの先達、お遍路さんらが参加した。

仁賀維那と同じ時期に高野山で修行した田中会長は、「50年は、高野山の1200年に比べるべくもないが、人の人生に比してみれば決して短い期間ではない。今日の感動を胸に、お大師さまのみ教えを広く伝えるべく、心新たに次の50年へと歩んでいきたい」と話していた。

同霊場は各札所で数珠玉を授与し、満願で念珠が完成することからも人気を集めている。